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皆さんこんにちは、中国地方建築の旅4日目です。

1日目から3日目の模様は下からアクセスしてください。


では早速始めます。

北九州市立図書館

この記事から読まれた方は、なんで中国地方旅なのに、「北九州市」なのかと思われるかもしれませんが、前日の山口県から、福岡のホテルに泊まるためです。このように福岡まで行ってしまった方が、ホテルいっぱいあります。

私が宿泊したホテルから歩いて5分のところに「北九州市立図書館」はありました。

設計は磯崎新氏によるものです。

まずは今日ひとつ目の建築、「北九州市立図書館」に向かいたいと思います。

屋根は、一見ドームに見えますが、実際はアーチが連続した、ヴァールトになっています。

中に入るとすぐわかります。

まずエントランスに入ると、このような2層吹き抜けの空間に遭遇します。

さらにカウンターの前を通って右に進むと、このようなスロープがあります。

この先は、「こども図書館」があります。

見てください。この曲がった美しいアーチの連続。

半円を描くヴァールトですか、このように片方のみに開口がとられています。

こんな感じで、円形のヴォールト空間に一方向に自然光が差し込む空間は、世界探してもここだけじゃないでしょうか。

全体的な空間として、地面へと連続するアーチが本棚で見えなくなってしまっているのは残念ですが、古代ローマからのアーチにおける水平荷重への苦悩を、近代建築はすんなりとやってのけてしまいました。


にしても、この奥行きのある空間。

円形のヴォールトが、こんな奥まったような明暗ある空間を成しています。

閲覧席はこのように奥まったところにあります。

図書館といえば均質になりがちな空間ですが、このように単純な円状ヴォールトで明暗ある空間を混在させています。

日が沈むにつれてアーチに照らされた明暗が引いていく様子も見てみたかったです。

続いて、先ほどのスロープ横の開架書庫です。

こちらは単純なヴォールト屋根です。

スロープに合わせて階段状になっています。

この軽々しいヴォールト屋根。

僕はまだ一度もヨーロッパに行ったことがないので、ゴシック建築とか見たことないですが、横についているバットレスとか、フライングバットレスとか、当時の苦闘をまるで知らんぷりするかのような、一切装飾のないシンプルな外観です。

しかも豪華に連続して2つもついてる。

鉄骨ってなんて革命なんだろ笑。

北九州市立美術館

続いて「北九州市美術館」に向かいたいと思います。

この「北九州市図書館」からバスで20分ほどで行けます。

設計は先ほどの北九州市立図書館を設計した磯崎新さんです。

このように2つの巨大な長方体の展示室が上に乗っかっています。

中へ入ると

エントランスに入って、左側(写真上では右)に企画展示室、右にチケットカウンターがあります。

まずは企画展示室から行きます。

エントランスに面したこのスロープの手前にひとつめの企画展示室があります。

展示室の出口はこのような階段になっています。

左奥に2つ目の展示室があります。

全ての企画展を見終えたら先ほどのスロープで戻ります。

続いて常設展です。

エントランスの中央の階段を上がると、エントランス全体を見渡せます。

展示室です。

このように2つの展示室にはさまれたエントランス全体を見渡せます。

反対側は、北九州市を一望できます。

このように、この美術館から見える景色は、巨大な展示室の外観とセットになって見えるようになっています。

来場者は、この直方体の展示室を様々な角度から見上げだり、挟まれたりしながら自分の位置を確認することができます。

美術館の展示室とは一般的に、その中に美術品や、鑑賞者を内包させるためのものですか、この美術館は、展示室の外観を美術品を展示するための空間や館内の順路、外の景色との関係、建物の外観デザインとして機能しています。

さらに展示室の箱がこの美術館の外観となっているので、自分の現在位置や向いている方角を簡単に想像することができ、外とは切り離されない室内空間となっています。

このように外との関係性や連想が必要な作品には、半透明のガラスだけで外とのつながりを容易に想像できる展示空間を可能にしています。

博多へ向かう

続いて博多に向かいたいと思います。

今日は博多駅周辺に宿泊して、明日は山口県、島根県と山陰地方の建築を回りたいと思います。

まずは美術館からバスでJR鹿児島本線、戸畑駅に向かいたいと思います。

およそ20分です。

戸畑からはJRで博多まで向かいます。

今日は青春18きっぷは使用せず普通乗車券で移動します。

わたくしが乗ろうとした13時52分発の普通列車が遅れていたので、ちょうどやって来た特急ソニックで博多に向かいたいと思います。

プラス520円ほどで快適に移動できます。

車内はこんな感じ。

飛び乗りで乗車したので事前に特急券を買う暇もなく、車内で520円を精算です。安すぎる。

博多に到着です。

福岡市内のアイランドシティにある、伊東豊雄さん設計の「ぐりんぐりん」を訪ねようかと思ったのですが、あいにく火曜日は閉館だったので明日に持ち越します。

これで今日は行くところがなくなりました笑。

太宰府の方とかも行きたかったですが、美術館も閉館してしまいます。

なので「六本松蔦屋書店」で本を読みながらパソコンをいじいじしたいと思います。

六本松蔦屋書店

今回の旅、3店舗目の蔦屋書店です笑。

ちなみに最初は広島の蔦屋家電、2回目は徳山の蔦屋書店です。

普段は代官山とか中目黒の蔦屋書店に行きます。いつか全国のお店を制覇したいと思います笑。

博多からは空港線で天神に行き、そこから歩いて天神南へ向かい、地下鉄で6駅で六本松です。

南天神駅

それにしても九州の電車内って設備まわりの納まりがすごくいいですよね。

関東の電車はわりと広告とかでごちゃごちゃしてます。

六本松駅からは歩いてすぐのところにあります。

こんな感じで2階が全て蔦屋書店になってます。


代官山とか広島より席数は圧倒的に多いいです。

マガジンストリート

時刻は20時30分です。明日は今日行けなかった伊東豊雄さんの「ぐりんぐりん」に行きます。

今日はここら辺でお別れしたいと思います。それではまた明日お会しましょう。

ご精読ありがとうございました。

5日目へつづく。


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