熊本県の建築めぐり/おすすめ有名建築一覧【12選】| Kumamoto Architecture Guide

熊本市立熊本博物館

基本情報

所在地〒860-0007 熊本市中央区古京町3-2 
アクセス・市電B系統「杉塘駅」より徒歩3分
・「桜町バスターミナル」または「市役所前バス停」下車徒歩15分
・熊本城周遊バスしろめぐりん「博物館・旧細川刑部邸前バス停」下車すぐ
・「上熊本駅」より徒歩15分
・「熊本県立美術館 本館」より徒歩2分
開館時間9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、12月29日~1月3日、保守点検期間等
入館料一般:400円、高校・大学生:300円、小・中学生:200円
HPhttps://kumamoto-city-museum.jp/

設計者

黒川紀章

熊本県立美術館 本館

基本情報

所在地〒860-0008 熊本県熊本市中央区二の丸2-2
アクセス・「桜町バスターミナル」下車徒歩15分
・熊本城周遊バス・しろめぐりん「熊本城・二の丸駐車場バス停」下車徒歩3分
・市電B系統「熊本城・市役所前駅」または「花畑町駅」下車徒歩15分
・市電B系統「段山駅」より徒歩7分
・市電B系統「杉塘駅」より徒歩3分
・「上熊本駅」より徒歩17分
・「熊本市熊本博物館」より徒歩2分
・「熊本県立美術館 別館」より徒歩10分
開館時間9:00〜17:15
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)
入館料無料(展示室は有料)
HPhttps://www.pref.kumamoto.jp/site/museum/

設計者

前川國男

熊本県立美術館 別館

基本情報

所在地〒860-0001 熊本県熊本市中央区千葉城町2-18
アクセス・「市役所前バス停」下車徒歩5分
・市電「市役所前駅」下車徒歩5分
・熊本城周遊バスしろめぐりん「県立美術館分館横バス停」下車すぐ
・「上熊本駅」より徒歩20分
・「熊本県立美術館 本館」より徒歩10分
・「熊本県警察 熊本中央警察署」より徒歩10分
開館時間火~金曜日:9:30~18:30(最終入館は18:00まで)
土・日曜・祝日:9:30~17:15(最終入館は16:45まで)
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、12月25~1月4日
入館料無料
HPhttp://branch.museum.pref.kumamoto.jp/php/top/

設計者

トーレス&ラペーニャ

熊本県警察 熊本中央警察署(旧 熊本北警察署)

基本情報

所在地〒860-0843 熊本県熊本市中央区草葉町5-13
アクセス市電B系統「水道町駅」より徒歩6分
HPhttp://pref.kumamoto.jp/site/police/8661.html

設計者

原一男アトリエ+太宏設計事務所

建築概要

熊本県警察 熊本中央警察署(旧 熊本北警察署)は「くまもとアートポリス」の第1号のプロジェクトとして原一男アトリエ+太宏設計事務所の設計により1990年に竣工しました。敷地は東西に細長く、建物も敷地形状に沿って東西に細長い形状になっています。敷地の両端は駐車場になっており、駐車場に挟まれるように建物が配置されています。

特徴は建物の東西で構造形式がわかれており、東側は5階建ての鉄骨(S)造、西側は同じく5階建の鉄筋コンクリート(RC)造になっています。西側のRC造棟は各課の執務室がプランニングされた通常の中廊下型のオフィス建築ですが、東側のS造棟は1階が2層吹抜の来訪者のロビー、3階が総合司令所(110番通報をパトカーや警察官へ無線で緊急指令する司令室)、4階が2層吹抜の柔道場になっています。RC造棟は東西に細長いプランニングでしたが、S造棟は上層階にいくほど南北に部屋が伸びていくプランニングになっています。結果、S造棟は正面から見ると、上層フロアの部屋がせり出した逆ピラミッド型のファサードになっています。

1階エントランスホール

東西に細長い限られた敷地の中で、来訪者が訪れるロビーはもちろん、総合司令所や道場を建物の正面に集約することで、パトカーの緊急出動の様子を伺えたり、道場は運動施設として警察署とは思えない2層分の開放的な空間を可能にしています。全面ガラス張りの警察署はあまり前例がなく、敷地南側にある白川公園に対して視線が交差しないように配慮しているようにも見えます。逆ピラミッドのボリュームによって限られた敷地の中で機能性とアートのような見た目を両立した警察署が誕生しました。

熊本県営保田窪第一団地

基本情報

所在地〒862-0924 熊本県熊本市中央区帯山1-28
アクセス「保田窪入口バス停」より徒歩8分

設計者

山本理顕建築工場

建築概要

熊本県営保田窪第一団地はくまもとアートポリスの一環として、山本理顕設計工場の設計により、1991年に竣工しました。

特徴は集合住宅(団地)でありながら、居間と寝室(和室)を行き来するには一旦、屋外を経なければならないことです。従来の団地であればnLDK、南向き、効率性重視という絶対的なルールがありましたが、当建築はそういった団地のルールだけではなく、集合住宅の問題も解決しています。

通常の集合住宅は片廊下型で、住戸同士は界壁で仕切られているため、各住戸の採光可能な部屋は南側のベランダに面した部屋のみでした。しかし当団地は戸建て住宅を上に積んだかのように、界壁ではなく住戸同士を外気を挟んで独立させています。さらに居間と食堂は分棟のようにそれぞれ独立して配置され、両部屋は同じ住戸内にも関わらず、屋外のブリッジでつながれています。

一見不便にも思えますが、山本氏によると「岡山の住宅」や「葛飾の住宅」でも屋外の動線を用いており、日常生活の支障以上にパブリックとプライベートの距離感が生活を秩序立てるのに極めて有効的で、プラス効果の方が上回るのを実証済みだとしています。確かに生活の一部の動線が屋外にはなりますが、実験的で前衛的な試みといえます。さらに両部屋の間に外気が挟まれることで、各部屋、室内への採光が可能になっています。従来の団地のルール(南向き・効率・nLDK)を完全に無視した、きわめて実験的で前衛的な建築です。

熊本駅

基本情報

所在地〒860-0047 熊本県熊本市西区春日3-15
乗り入れ路線JR九州九州新幹線、鹿児島本線、豊肥本線
HPhttps://www.jrkyushu.co.jp/railway/station/1191555_1601.html

設計者

安藤忠雄

建築概要

熊本駅

熊本駅白川口駅前広場

左上:熊本駅コンコースと接続する屋根 右上:市電乗り場と連続する屋根 左下:屋根によって生み出される広場と便益施設 右下:駅前商業施設と車寄せ市電乗り場を結ぶ屋根

基本情報

所在地〒860-0047 熊本県熊本市西区春日3-15
アクセス「熊本駅東口」すぐ
HPhttps://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=16798

設計者

西沢立衛

建築概要

「熊本駅白川口駅前広場」は熊本駅東口の駅前ロータリーとして、西沢立衛氏の設計により2021年3月20日にオープンしました。もともと東口には「くまもとアートポリス」の一環で同氏設計RC造の暫定形の屋根が完成していましたが、2016年に発生した熊本地震がきっかけで駅前に約5,000㎡の広さの避難スペースを設ける検討がなされ、解体された経緯があります。

その代わり新に完成した屋根は鉄骨が収められたアルミニウムの軽量屋根で、駅の庇に接続する形でタクシーやバス乗り場、市電への動線に合わせて設けられています。またロータリー全体をおおらかに覆う屋根は、バスや車のための機能的な役割だけでなく、納まりのよいシンプルな屋根が庇空間として気軽に滞在できるスペースを生み出しています。

熊本駅西口駅前広場

基本情報

所在地〒860-0047 熊本県熊本市西区春日3-15
アクセス「熊本駅西口」すぐ
HPhttps://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/115/4504.html

設計者

佐藤光彦建築設計事務所

建築概要

熊本駅西口駅前広場は熊本アートポリスの一環として2008年に実施された公開コンペで、佐藤光彦建築設計事務所が1等に選定され、2011年に竣工しました。

特徴は駅前のロータリーとしてただ屋根がかけられるのではなく、歩車の境界である縁石が壁面になっていることです。壁面にはところどころ開口が開けられ、まるで家の中から窓の外の景色を眺めるかのようにバスや自動車の様子を伺うことができます。当建築は駅前ロータリーにおける立体として、特に地方の駅前の風景の問題に対して新たな可能性を示しています。

地方ではモータリゼーションによって、かつての駅前の高密度な建物のにぎわいは消失し、風景は所々空地と化し、風景が断片的になっています。後退化した駅前風景はさらなる人の滞在をなくし、駅前はただの電車と車の乗り換えをするだけの通過する場所になりつつあります。しかし当建築は、自動車や交通をただ待つだけの機能的な空間だけでなく、見るべき対象物として、窓越しの風景として仕立て上げ、駅前ロータリーをインテリアのようにデザインしているのが特徴です。

 この建築は、あえて一定の高さの壁を連続させることで、背景に空地と建物が混在したどんな荒れた景色があろうとも、視線をコントロールして駅前らしい落ち着いた景観を強制的に作り出す役割を果たしています。実際に当建築では屋外のみの空間になっていますが、場合によってはちょっとした室内空間もあると、さらに人々が駅前に滞在できる空間を創出できるのではないかと、いろんな可能性の想像を掻き立ててくれる駅前ロータリー屋根として傑作と言えるでしょう。

熊本南警察署熊本駅交番

基本情報

所在地〒860-0047 熊本県熊本市西区春日2-8-8
アクセス「熊本駅東口」より徒歩1分
HPhttps://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/115/4331.html

設計者

クライン ダイサム アーキテクツ

三角港フェリーターミナル

基本情報

所在地〒869-3207 熊本県宇城市三角町三角浦
アクセスJR三角線「三角駅」より徒歩1分
HP

設計者

葉祥栄

八代市民俗伝統芸能伝承館

基本情報

所在地〒866-0863 熊本県八代市西松江城町1-47
アクセス・「検察庁・法務局・市博物館前バス停」下車すぐ
・「北荒神町福祉センター前バス停」下車徒歩2分
・「八代市役所前バス停」下車徒歩5分
・「八代駅」より徒歩30分
・「八代市立博物館・未来の森ミュージアム」より徒歩1分・
開館時間9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、12月29日~1月3日
入館料一般:300円、高校・大学生:200円、中学生以下:無料
HP八代市ホームページ

設計者

平田晃久

八代市立博物館・未来の森ミュージアム

基本情報

所在地〒866-0863 熊本県八代市西松江城町12-35
アクセス・「検察庁・法務局・市博物館前バス停」下車すぐ
・「北荒神町福祉センター前バス停」下車徒歩2分
・「八代市役所前バス停」下車徒歩5分
・「八代駅」より徒歩30分
・「八代市民俗伝統芸能伝承館」より徒歩1分
開館時間9:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、12月29日~1月3日、臨時休館日
会館カレンダー
入館料一般:310円、高校・大学生:200円
HPhttp://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/index.jsp

設計者

伊東豊雄建築設計事務所

建築概要

八代市立博物館・未来の森ミュージアムは1988年から開始した熊本アートポリスの一環として、当時コミッショナーを務めた磯崎新氏が、次世代の気鋭建築家として、まだ大きな公共建築の実績が少なかった伊東豊雄氏を大抜擢しました。敷地の向かい側にある江戸時代に建てられた松井家の邸宅「松浜軒」や八代城跡の街並みにに威圧感を与えない美術館の設計が求められました。

建物は地上4階建ての鉄筋コンクリート(RC)造と鉄骨造による建物で、1階はRC造の展示室や搬入庫、収蔵庫、2階は半分が事務室などのバックヤードがRC造、残りの半分がホワイエ、展示室、講義室が鉄骨造になっています。4階はメタリックなチューブ状の収蔵庫が屋根の上に乗せられ、建物のシンボルになっています。

特徴は部屋の用途によって構造形式が使い分けられていることです。1階は展示室や収蔵庫など展示品の保管が求められる比較的、「重い」用途になっていますが、それを基壇に2階は企画展示室や来場者のエントランス、レストランなどのインテリアメインの「軽い」用途になっています。当然、重い用途は1階に、軽い用途は2階に計画され、2階の軽い用途に当たるエントランスやレストランは鉄骨のボールト屋根が連続した開放的な空間を可能にしています。2階へは八代城跡側に地形を造成することでアクセス可能になっており、重く堅苦しいRCの箱(展示室)は八代城跡側からは地形で隠蔽されることで、軽い印象の美術館の外観が可能になりました。さらに球磨川の洪水の観点から「重い用途」の収蔵庫は、チューブ状ボリュームとして屋根の上に浮かせることで、重い収蔵庫の洪水問題と外観の軽さの問題を解決しました。

来場者は歩道から地形に設けられたスロープで2階のエントランスにアクセスし、再度、階段で1階の展示室へ降りることになりますが、美術館という保管が求められる「重い」施設を、見事に2階から1階へアクセスするという解き方によって、美術館らしくない外観が生まれました。