Who is 藤森照信?

自然素材を使った建築が特徴の藤森照信氏。そんな建築の数々は、ずっとそこに居座り続けたいと思わせるような空間ばかりです。それもそのはず藤森氏は、縄文時代からの人類のすまいが、どのような空間であり、また現代において人類に求められている空間がどのようなものであるかを研究する人だからです。そんな一見奇抜にも思える藤森氏の独創的な発想の数々は、実際の体験を通じることで共感することばかりです。

ぜひ実際に足を運んで、そしてそこで立ちどまり、彼の空間体験を通じて現代建築には忘れられた懐かしさを感じてみてください。

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ラコリーナ近江八幡

基本情報

所在地:〒523-8533 滋賀県近江八幡市北之庄町615-1
アクセス:JR「近江八幡」駅、「北口6番」乗り場から〈近江鉄道バス長命寺行/長命寺経由休暇村行〉で「北之庄 ラ コリーナ前」バス停下車(所要時間10分
定休日:年中無休(年末年始を除く)
ホームページ:

みどころ

年間の来場者が250万人を超えるなど、滋賀県内屈指の観光スポット「ラコリーナ近江八幡」。そんなみんなが訪れたいと思わせる建築空間とは何なのでしょうか。屋根一面が芝の建物。藤森氏いわく縄文時代の竪穴式住居は土を掘り屋根をかけるが思った以上に屋根は低かったそう。建物内部の天井には角がぎっしり詰められています。これは縄文時代、竪穴式住居内で火を焚くことで屋根が黒くなったとか。軒が低い屋根は太い栗の木で支えられていますが、実際に木曽の山から切り出してくるという徹底ぶり、なぜかというと、縄文時代の石器では弾力のある針葉樹を伐ることが難しく、代わりに栗のような広葉樹を切り出していた体そうです。

神長官守矢史料館

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基本情報

所在地:〒391-0013 長野県茅野市宮川389-1
アクセス:JR中央本線茅野駅より徒歩35分
開館時間:9:00~16:30
休館日:毎月曜日(祝日の場合、翌日閉館)、12月29日~1月3日
入館料:一般100円 高校生70円 小中学生50円
ホームページhttps://www.city.chino.lg.jp/soshiki/bunkazai/1639.html

みどころ

藤森照信氏の処女作でもある「神長官守矢史料館」は、藤森氏の生まれ故郷「茅野市」に建ちます。この作品のテーマは「風化」で、外壁に使われている「サワラ材手割り板」が見事に時間の経過とともに周囲の自然風景と同化しています。人間は工業製品の風化は嫌と感じますが、自然素材の風化は味を感じてしまうのです。

高過庵・空飛ぶ泥舟

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基本情報

所在地:〒391-0013 長野県茅野市宮川389-1
アクセス:JR中央本線茅野駅より徒歩35分(神長館守矢史料館から徒歩2分)
見学時間:見学自由
内部見学:要予約(3時間10000円)
申し込みはこちらからhttps://chinotabi.jp/activity/918/

建築概要

「世界で最も危険な建築トップ10」にランクインする「高過庵」。実際に地元の山から切り出してきた長さ8mの栗の木の上にある茶室は、はしごをかけて躙口に入ります。「空飛ぶ泥舟」は4本のワイヤーに吊るされ建築物なのにグラグラするのがおもしろいです。事前予約予約すれば、普段非公開の茶室内部を見学することができます。

ねむの木こども美術館

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『藤森照信の住居の原点』より

基本情報

所在地:〒436-0221 静岡県掛川市上垂木3399-1
アクセス:JR「掛川駅北口」から〈ねむの木美術館前行バス〉で終点(所要時間20分)下車
開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前)
休館日:年末年始
入館料:大人600円、小中高生250円、小学生未満無料

建築概要

「ねむの木こども美術館」は芝棟で、屋根のてっぺんには芝が乗っかっています。芝棟の発祥は明らかではありませんが、藤森氏いわく縄文時代、地面に深く掘り下げていた竪穴式住居の屋根には地面から連続的に生えていた芝が生えていました。しかししばらくして屋根の上の芝はてっぺんだけに芝棟として残りました。その証拠に日本では雪国以外の寒い地方だけに残っています。そんな現代では誰もがやらない芝棟建築を藤森氏は試みているのです。

ラムネ温泉館

基本情報

所在地:〒878-0402 大分県竹田市直入町大字長湯7676-2
アクセス:JR豊肥本線「豊後竹田」駅から〈大野竹田バス久住経由直入支所行〉で「山脇下車」バス停下車(所要時間47分)より徒歩3分
開館時間:10:00〜22:00
休館日:毎月第1水曜日(1月と5月は第2水曜日)
入館料:大人500円、3歳〜小学生200円、3歳未満無料

建築概要

建物の至る所に「焼杉」が使われおり、真っ白な漆喰に真っ黒な焼杉の白黒が特徴です。焼杉は関西地方で昔から家の塀や仕上げ材としてよく使われてきましたが、杉を焼くことで表面が炭化し、湿度やシロアリから守っていました。しかし藤森氏によると、木が燃えた際にできる”炭”というのは人類の歴史の中で最も長い付き合いで、縄文時代から20世紀初頭まで火が熱源で光源である限り、ほとんどの時間を炭に囲まれて過ごしていました。竪穴式住居の中から茅葺民家の囲炉裏まで、真っ黒な空間で過ごしてきた日本人だったからこそ、私たちの体に秘めている懐かしい空間を、藤森氏は設計したのです。

浜松市秋野不矩美術館

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基本情報

所在地
アクセス:遠州鉄道「西鹿島駅」から遠鉄バス「二俣・山東行」で「秋野不矩美術館入口」バス停下車、徒歩約10分
天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」より徒歩約15分
開館予定日令和元年9月17日(火曜日)から館内設備等の更新工事のため休館中。営業再開は令和2年7月4日(土曜日)を予定。
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月曜日(祝日の場合、翌日休館)、年末年始、展示替え期間
ホームページ

建築概要

「浜松市秋野不矩美術館」は、日本画家、秋野不矩の出身地である、静岡県浜松市天竜区の小高い丘の上に建ち、外部仕上げに鉄平石や杉板、ワラ入りのモルタルの自然素材が使われているのが特徴です。秋野氏の作品が展示された主展示室内部は、壁と天井に白い漆喰、床に白い大理石が使われており、床、壁、天井ともに真っ白な展示室は世界で初めてです。壁と天井の入隅は丸みで境が分からず、白いふんわりした異空間が訪問者を迎えます。白い美しい空間を汚さないためにも、美術館は土足禁止ですが、藤森氏の建築素材を直に体感できる建物はこの美術館だけではないでしょうか。

モザイクタイルアートミュージアム

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基本情報

所在地:〒507-0901 岐阜県多治見市笠原町2082-5
アクセス:「多治見駅南口2番バスのりば」から東鉄バス笠原線「東草口行き」または「羽根行き」に乗車、「モザイクタイルミュージアム」バス停下車。(所要時間約17分)
※駐車場は台数に限りがあり
開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前)
休館日:月曜日(祝日の場合、翌日休館、)12月29日〜1月3日
入館料:310円(高校生以下無料)

建築概要

施釉磁器モザイクタイル発祥の地にして、全国一の生産量を誇る岐阜県多治見市笠原町に2016年6月にオープンしました。体験工房では1回500円で、小物に好きなタイルを貼り付けてオリジナルの作品を制作できます。出来上がった作品は持ち帰ることができます。