福岡県の美術館・建築めぐり/おすすめ有名建築一覧【9選】!!

北九州市立中央図書館

基本情報

所在地〒803-0813 北九州市小倉北区城内4番1号
アクセス・「西小倉駅」より徒歩12分
・西鉄バス「北九州市役所バス停」、「勝山公園バス停」、「小倉北区役所前バス停」下車
開館時間平日:9:30〜19:00
土・日曜日・祝日:9:30〜18:00
休館日月曜日、12月29日〜1月3日、館内整理日、臨時休館日
中央図書館開館カレンダー
HPhttps://www.toshokan.city.kitakyushu.jp/branches/chuo/

設計者

磯崎新

北九州市立美術館 本館

基本情報

所在地〒804-0024 北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21–1
アクセス「小倉駅入口バス停」・「西小倉駅前バス停」・「田畑駅」・「七条バス停」より西鉄バス7Mに乗車し、「北九州市立美術館」下車
開館時間9:30〜17:30
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、展示替期間、年末年始
入館料一般:300円、高・大学生:200円、小・中学生:100円
HPhttps://www.kmma.jp/honkan/

設計者

磯崎新

建築概要

「北九州市立図書館」は1974年に磯崎新氏の設計により竣工しました。美術館は丘の斜面地に建っており、エントランス階を基準階とし、地下1、2階のアトリエ、講堂、収蔵庫、機械室は丘の斜面を掘り起こして半分地中に埋められています。

2本の展示室を成す直方体は、正方形断面9.6m×9.6mの長さ60mで、四隅に配置された貨物用エレベーター、階段、トイレ、ロッカー、ライブラリを収めたコンクリートコアにより支えられています。その下を2層分の解放的なエントランスとし、コア同士は直方体から吊るされたブリッジで結ばれ、南側の丘の小道からエントランスへの導線にもなっています。

外観とエントランスホールをなすふたつの直方体は、来場者の空間に対する知覚を内外で一致させ、外観どおりのわかりやすいエントランスホールになっています。そのエントランスホールには展示室やショップ、食堂、ブリッジなどが接続され、美術館全体が常に自分の位置を把握することができるようになっています。

西日本総合展示場

基本情報

所在地〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野3-7-1
アクセスJR「小倉駅」より徒歩10分
HPhttps://hello-kitakyushu.or.jp/nishiten-honkan/

設計者

磯崎新

建築概要

西日本総合展示場は磯崎新アトリエの設計により1976年に竣工しました。建物は地上2階建ての鉄筋コンクリート造、屋根は斜張式の鉄骨吊構造になっています。建物の大部分が地上1階建(1階:約9,606㎡, 2階:約1,630㎡)の約50×170m・高さ約10mの長方形のプランになっており、その周囲部に鉄筋コンクリート造2階建ての風除室、車搬入ぐち、倉庫、パイプシャフト、食堂、会議室、更衣室、観客席などが取り巻いています。

1976年当時巨大化する企業活動に対応すべく、主に国内外の工業製品をPR・振興する目的で、屋内型総合展示場が計画されました。展示空間は多様な企業活動のPR活動に対応可能な50×170×10mのワンルームとなっており、トラックや車が直接展示室に搬出入可能となっています。

自動車が直接展示室を自走し、その場でステージやブースを設営したり、キッチンカーとして出店したりするなど、従来の美術館や市場などの搬出入・設営(例:搬入口→搬入庫→搬入→設置・設営→撤収→搬出)の建築計画的な概念を覆しました。巨大なワンルームが「搬出入庫」兼「展示室」となることで、搬入庫から展示室まで動線・部屋を一切介さずにスムーズな準備・撤収が可能となり、即興で仮説の展示空間や展示コーナー、家具の設置・撤収を行えるようになりました。

結果収益が発生しないイベント会期以外の、無駄な準備期間を短縮化し、大小様々な規模のイベントに対応可能となりました。現在コミケやライブで知られる東京ビックサイトや幕張メッセですが、西日本総合展示場が世界で初の屋内型コンベンションセンターの原型となった建築です。それまで自動車が直接自走して積み下ろしを行う概念はありませんでした。

なみきスクエア

基本情報

所在地〒813-0044 福岡県福岡市東区千早4-21-45
アクセス「JR千早駅」、「西鉄千早駅」より徒歩1分
開館時間9:00〜20:00
休館日毎月最終月曜日(祝日の場合翌日休館)、12月28日〜1月3日
開館カレンダー
HPhttps://www.namiki-sq.jp/

福岡アイランドシティ公園中核施設ぐりんぐりん

基本情報

所在地〒813-0017 福岡県福岡市東区香椎照葉5丁目1−1
アクセス「博多駅バスターミナル」より都市高速経由アイランドシティ行バス乗車し、終着「アイランドシティ中央公園前バス停」下車
開館時間4月〜9月:9:00〜19:00
10月〜3月:9:00〜18:00
休館日火曜日(祝日の場合翌日休館)
入館料一般:100円、14歳以下:50円、未就学児:無料
HPhttps://ic-centralpark.jp/

設計者

伊東豊雄

建築概要

「福岡アイランドシティ中央公園中核施設ぐりんぐりん」は伊東豊雄さんの設計により2005年に竣工しました。「福岡アイランドシティ」は1994年より博多湾を埋立てできた人工島で、主に埠頭用地などの港湾関係、産業用地、住宅用地、公園用地として使われ2021年現在もタワーマンションや商業施設の建設が続いています。

「アイランドシティ中央公園」はアイランドシティ全体の災害拠点として、2005年に開園しました。公園は道路を挟んで南北に分かれており、体験学習施設「ぐりんぐりん」は北側の「修景池」ほとりにあり、3つの連続したシェル構造が特徴です。

建物は北・中央・南の3つのエリアに分かれており、年間を通して熱帯魚・熱帯動植物を観察できる飼育・展示施設になっています。シェル構造は力学的に最も合理的な形状で決定されおり、有機的な3つの連続したシェル形状が公園と連続したランドスケープを生み出しています。

夏は周辺環境を活用した室外との共生、冬は外壁の温水ラジエターや空調設備による室内環境保護により、熱帯動植物の保護を行っています。シェル形状は、夏は博多湾の卓越風を室内に送り込むことで、頂部の孔よりシェル壁づたいに熱気を排熱するパッシブデザインでもあります。そのほか雨水を植物へ再利用したり、屋上緑化は空調負荷の低減効果もあります。

六本松蔦屋書店

基本情報

所在地〒810-0044福岡県福岡市中央区六本松 4-2-1 六本松421 2F
アクセス福岡市営地下鉄七隈線「六本松駅3出口」より徒歩1分
営業時間詳しくはこちら
HPhttps://store.tsite.jp/ropponmatsu/

建築概要

「蔦屋書店」は「CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)」が運営するTSUTAYAの書店事業とスターバックスなどのカフェが一体となったブックカフェです。2011年「代官山T-SITE(蔦屋書店)」をオープンさせて以来、徐々に全国に店舗を展開しています。

普段飲食ができない本屋を逆手に取りコーヒーを片手に飲食しながら本が読め、家のリビングでくつろいでいるかのような空間をコンセプトに、照明からソファなどの家具に至るまで外出していると感じさせないほど落ち着いた空間になっています。

九州国立博物館

基本情報

所在地〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
アクセス西鉄「太宰府駅」より徒歩15分
開館時間9:30〜17:00(最終入館16:30)
休館日月曜日(祝日の場合翌日休館)、年末年始
入館料一般:700円、大学生:350円、高校生以下:無料
HPwww.kyuhaku.jp

設計者

菊竹清訓

建築概要

スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店

基本情報

所在地〒818-0117 福岡県太宰府市宰府3-2-43
アクセス西鉄「太宰府駅」 より徒歩4分
営業時間8:00〜20:00
休業日不定
HPhttps://store.starbucks.co.jp/detail-1058/

設計者

隈研吾

建築概要

「スターバックスコーヒー太宰府表参道店」は隈研吾氏の設計により2011年にオープンしました。建物の特徴は南北に細長い長屋状のコンクリートボックスの内壁に、斜めの木組が組まれぬくもりのある店内になっています。コンクリートボックスの天井には開口が開けられ、また壁構造のコンクリートボックスは南北に見通すことができ、長屋ながらも外への広がりを感じることができます。

通常建築の内装材などの仕上げ材は躯体に直接仕上げられますが、隈氏はそれらを視覚的に躯体から分離させ“表層的”に扱います。しかしむしろ店内外を貫く木組には外の自然光が当たり、シルエットとして浮き上がることで外の変化を感じることができ、屋内外の連続性を店内まで取り入れることに成功しています。

徳雲寺納骨堂

基本情報

所在地福岡県久留米市

設計者

菊竹清訓

建築概要

「徳雲寺」納骨堂は設計者の菊竹清訓氏の出身地、久留米市に1965年に竣工しました。

建物の最大の特徴は地面から1.2m浮遊した床スラブと床から30cm吊り下げられた門型の壁躯体です。床と壁は2つの壁柱とそれを結ぶ梁により支えられ浮いています。

壁で空間を規定する西欧の建築に対抗するかのように、壁は床から浮き床が空間を規定しています。そして内部は空間に場を与える壁柱柱以外の家具も浮遊し、四方に伸びていくような床の広がりと屋外とのつながりを感じることができます。

まさに日本の床文化を大々的に扱った菊竹氏の名作です。