日本で唯一現存する定期夜行列車
時代が進むにつれ長距離移動の交通手段として、飛行機や新幹線に取って変わられる中、日本で唯一、現在でも定期夜行列車として「サンライズ瀬戸・出雲」が毎日東京駅から運行しています。東京を夜の10時(2021年3月13日より21時50分に変更)に出発し、四国・山陰方面へと向かう寝台列車です。
夜行列車の醍醐味としては、移動や旅そのものを楽しめる点が挙げられます。夜の旅客鉄道風景を独り占めしながら、好きな人とお酒や夜食を楽しんだり、ひとりで鉄道気分の中心地よい揺でぐっすり寝たりなど、楽しみ方は人それぞれです。
また始発駅を夜遅くに出発するので、仕事終わりに寝て起きたら翌日そのまま目的地にたどり着け、ビジネスや旅行まで幅広い移動手段としても利用されています。
そんな動くビジネスホテルとまで言われる、日本で唯一の寝台列車「サンライズ瀬戸・出雲」号を今回はご紹介したいと思います。
きっぷを予約する
サンライズ号に乗車するために、まずきっぷを購入します。必要なきっぷは「乗車券」の他、「指定席特急券」or「特急券・寝台券」になります。
これらのきっぷは全国の「みどりの窓口」か、JR西日本web予約サービス「e5489(いいごよやく)」で購入することができます。
きっぷは、乗車する日の1ヶ月前の午前10時より予約することができます。繁忙期は満席になることが多いと思いますが、そこは焦らず空きが出るのを待ちます。
私は乗車する前日に購入しましたが、シングルデラックスにひとつだけ空きがありました。その時は他のB寝台やのびのび座席は半分くらい空きがありました。
ネット予約サービス「e5489」で予約したきっぷは指定席券売機にてきっぷを発券する必要があります。JR西日本・JR東海の指定席券売機にてきっぷの受け取りが可能です。ちなみに首都圏エリアですと、東京駅や品川駅、新横浜駅、小田原駅、熱海駅にJR東海の券売機がございます。
内訳は岡山から東京都区内までの乗車券10,670円と特急券3,300円、寝台券13,980円、合計は27,950円です。
岡山から「サンライズ瀬戸」に乗車
いよいよサンライズ号に乗車します。私は岡山から東京行きのサンライズ瀬戸号に乗車します。岡山から先、高松からのサンライズ瀬戸号と出雲市からのサンライズ出雲号が連結して走るので、どちらに乗っても変わりません。車両の設備も全く同じ仕様となっています。
22時20分頃、岡山駅の4番線ホームにやってまいりました。まず最初にサンライズ瀬戸号が22時23分に入線してきます。
「線路は続くよどこまでも」のメロディに合わせて7両の列車がやってきました。ここから東京まで続く長い鉄道の旅の始まりとともに、気分も高揚してしまいました。
岡山のこんな時間帯に東京行きがあるのはとても違和感を感じます。
そして22時30分、後からやってきたサンライズ出雲号です。
連結も完了しいよいよ出発です。
シングルデラックスの旅
私が乗車するシングルデラックスは11号車です。
シングルデラックスは瀬戸、出雲にそれぞれ6室ずつあり、そのうちの半分が喫煙(24〜26番)・禁煙(21〜23番)個室になっています。今回私が乗車する個室は22番です。
部屋の中にイスとテーブルがあるのは何よりも嬉しいですよね。食事も、作業も一切外に出ないで一人だけの空間楽しめます。
歯磨きや朝の洗顔も外に出ず気軽に済ませます。
ベットの幅も他と比べて最も広いです。
シングルデラックスに乗るとこのようなアメニティがついてきます。
またA個室用のシャワーカードもついてくるので、シャワーカードが売り切れる心配はありません。
シャワーも同じ号車にA個室専用のものがありますので、そちらを利用します。
シャワーも浴びたので寝ます。
おはようございます。12時くらいに寝てただいまの時刻は朝の6時です。少しパソコン作業をします。作業もはかどります。
列車はいよいよ終点の東京に到着です。楽しい旅もここでおしまいです。
このように朝から目的地に到着することができます。
皆さんもぜひ便利で快適、楽しいサンライズに乗ってみてはいかがですか。