基本情報
所在地 | 〒761-0111 四国香川県高松市屋島山上 |
アクセス | ・屋島ドライブウェイ終点 南嶺駐車場から徒歩約8分 ・JR屋島駅・琴電屋島駅から車で約10分 |
営業時間 | 11:00〜17:00(L.O 16:30) |
休業日 | 火曜日 |
HP | https://reigan-chyaya.com/ |
設計者 | SUO |
屋根はインテリアとして残し、新たに「床」を設計する、新しいリノベーション
屋島山上頂上にある「れいがん茶屋」。明治から大正、昭和と増改築を繰り返してきた既存の躯体を活かし、新たにカフェやショップとして改修、オープンしました。
既存躯体は木造の瓦屋根の家屋で、1階部分の壁は取払い、室内はガラスの建具にすることで、建物のどこからでも周囲の景色を見渡すことができるようになっています。
代わりに本建築では新たに「床」を設計することで、既存躯体を新しいインテリアとして仕立て上げています。隣接する「屋島山上交流拠点」の新築時に発生した土を移設し、敷地内に盛り土することで、既存屋根との多様な距離感を生み出しています。
あるところでは床が盛り上がり、極限まで屋根に近づけるようになっており、普段意識することのない屋根がインテリアとして現れるようになります。
雨から守るシェルターとしての屋根はそのままに、地面をデザインすることで、既存家屋と周辺の景色の新しい空間体験を生み出しています。柱は土に刺さることで柱の補強になっていますし、地面をデザインするだけで建て替えの必要のない魅力的な空間を生み出すお手軽なリノベーションの設計手法と言えるでしょう。