広島県の有名建築めぐり/おすすめ建築一覧【11選】!!

神勝寺 寺事務所

基本情報

所在地〒720-0401 広島県福山市沼隈町上山南91
アクセス・「福山駅6番乗り場」よりみろくの里直行便バスに乗車し「神勝寺」下車
・「福山駅6番乗り場」より鞆鉄バス「千年橋」「阿伏兎」「常石」「内海農協」行に乗車し、「天神山」下車徒歩15分
拝観時間9:00〜17:00(最終受付16:30)
拝観料一般:1500円、高・大学生:1000円、小・中学生:500円
ホームページhttp://shinshoji.com/about/

設計者

藤森照信

建築概要

神勝寺にある寺事務所は、建築家で建築史家でもある藤森照信氏によって設計されました。

建物の展示スペースにあたる7角形の塔屋状のとんがり屋根と事務所、会議室のある屋根は「手曲げ銅板」という、ワークショップの参加者によって曲げられた銅板で葺かれています

銅は工業製品ですが、人間の手で曲げて加工することでひとつ一つが不均等で不揃いな仕上げとなります。工業製品は大抵、傷かついたり錆びたり劣化すると嫌になりますが、藤森さんの建築はむしろに風化すればするほど周辺の風景に溶け込むという、近代建築の劣化という問題を逆手に取った建築が特徴です。

9.5mものあるボリュームのとんがり屋根は、屋根の表面積を大きく見せ、屋根のてっぺんには松が植えられ、壁も土で仕上げられているので、風化とともに変化するその時の建築を楽しむことができます。

広島エディオン蔦屋家電

基本情報

所在地広島県広島市南区松原町3-1-1 EKICITY HIROSHIMA 1階-3階
アクセスJR山陽本線「広島駅」から徒歩1分、広島電鉄本線「広島駅」から徒歩1分
開館時間10:00〜21:00(スターバックスコーヒーは8:00〜22:00)
ホームページhttps://edion-tsutaya-electrics.jp/hiroshima/

建築概要

蔦屋(ツタヤ)が2011年、代官山に「代官山T-SITE(蔦屋書店)」をオープンさせて以来、全国に広がりを見せつつある「蔦屋書店」。本屋とカフェ、コンビニエンスストアが一体となった複合型施設です。

蔦屋家電は蔦屋書店同様、コーヒーを飲みながら書籍を手にとって読むことができ、今まで飲食禁止だった書店のあり方を逆手に取った、長期滞在を見込んだブックカフェです。

広島蔦屋家電はEDIONと提携した、生活家電の販売も行う新複合型商業施設であり、店内は本棚によって書籍のジャンルや、家電コーナー、カフェ、レストラン、店舗が仕切られ、買い物目的がなくても家のリビングのように過ごすことができます。

アストラムライン新白島駅

基本情報

所在地〒730-0005 広島県広島市中区西白島町
乗り入れ路線JR山陽本線、アストラムライン

設計者

小嶋一浩+ 赤松佳珠子 / CAt パシフィックコンサルタンツ

建築概要

輪切り状の厚さ9mmの鋼板を連続させ、白く塗り上げた円筒のシェル構造で、ホームとコンコースが一体となったデザインになっています。またJR山陽本線と、視覚的にわかりい乗り換え駅となっています。

この駅の新しい点は、通常後付けにされがちなホームドアと、駅の屋根、構造体をなすシェル構造が一体なものとしてデザインされ、事務室や改札、トイレがひとつのシェル内に内包されています。

広島市現代美術館

基本情報

所在地〒732-0815 広島県広島市南区比治山公園1-1
アクセス広電「比治山下駅」下車、徒歩10分
開館時間10:00〜17:00
休館日毎週月曜日(休日の場合は翌日閉館)
入館料一大人300円、大学生 200円、高校生・65歳以上 150円
ホームページhttps://www.hiroshima-moca.jp/

設計者

黒川紀章

広島原爆ドーム

基本情報

所在地〒730-0051 広島県広島市中区大手町1-10
アクセス「広島駅」から広電で「原爆ドーム前駅」下車(20分)、徒歩1分
ホームページhttps://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/163434.html

設計者

ヤン・レツル

建築概要

1915年に「広島物産陳列館」として建てられました。建物は地上3階建てのレンガ造で、中央には5階分の階段室があります。階段室の屋根は長軸11m、短軸8m、高さ4mの楕円形ドームになっています。

1945年8月6日8時15分17秒、建物の東150m・上空約600mの地点で米軍のB-29爆撃機によって原子爆弾が炸裂し、建物中央の骨組とドームを残し、3階建ての建物が全壊しました。

1996年には世界遺産に登録され、2016年5月27日には現職の大統領としては初めて、アメリカのバラク・オバマ大統領が広島を訪問しています。

広島平和記念公園・広島平和記念資料館

基本情報

所在地〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
アクセス「広島駅」から広電で「原爆ドーム前駅」下車(20分)、徒歩5分
開館時間8:30~18:00(3月〜7月・9月〜11月)、8:30~19:00(8月)、8:30~17:00(12月〜2月)
休館日12月30日、31日
入館料大学生以上200円、高校生100円、中学生以下無料
ホームページhttp://hpmmuseum.jp/

設計者

丹下健三

建築概要

1945年8月6日、原子爆弾によって広島市の多くの人や街が被爆し、当時から市民や学術機関によって、被爆資料の収集が行われていました。そんな中、集まった資料を展示・公開し、原爆がもたらした禍を世界に広めるべく、展示施設を求める機運が高まっていきました。

広島市は、旧中島地区を記念公園として整備することを決め、1949年、「広島平和記念都市建設法」の可決にともない、「広島平和記念公園」・「広島平和会館原爆記念陳列館」のコンペが行われました。

1等に選ばれた丹下健三氏の案は唯一、平和会館から引いた軸線の先に原爆ドームを捉え、軸線上から常に原爆ドームを象徴的なシーンとなるようなランドスケープデザインとなっています。また軸線上に人が歩けないように池が配置されていますが、それはあくまで軸線が軸上の人とその先のの原爆ドームを捉えるためのものであることがわかります。

本館のピロティの高さは6.498mあり、丹下氏はこれを「社会的人間の尺度」と名付けています。これは通常のピロティで用いられるスケールを超える都市的なスケールであり、1階部分は平和記念公園としての自由に行き来できる空間として設計されているということがわかります。

すると6.5m(通常の建築の3層分)のピロティ越しに原爆ドームを捉えることができ、軸線と本館が都市スケールを保ちつつ立体交差することで、背後の100m道路に軸線が垂直に交差する形で、公園外の通りゆく人々でもその軸景観を捉えることができます。もし従来のピロティであれば、軸景観を記念館が独り占めすることとなっていたでしょう。

本館ピロティ柱はつづみ型に配置され、それに付随するように2階展示室の壁がつづみ型に配置されています。つづみ型による2階展望フロアのくびれは原爆ドームとの軸線を意識化させ、そこに人が集まれるスペースを生み出しています。

広島平和記念公園 トイレ

基本情報

所在地広島平和記念公園内
利用時間24時間


設計者

丹下都市建築設計

建築概要

広島平和記念公園内にいくつかある、古くなったトイレを新しく建て替えたものです。

トイレの外観となる列柱にくもりガラスがはめられた仕切りは、視覚的に外と中が一体となったデザインになっています。

また完全に閉ざされていない仕切り壁によりトイレの中も明るくなり、従来の臭気の漂う近づ気難い公衆トイレのイメージをなくしています。

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

基本情報

所在地〒730-0811 広島県広島市中区中島町1−6
アクセス「広島駅」から広電で「原爆ドーム前駅」下車(20分)、徒歩5分
開館時間8:30〜18:00(3月から7月、9月から11月)、8:30〜19:00(8月)、8:00〜17:00(12月から2月)
休館日12月30日、31日
入館料無料
ホームページhttps://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/

設計者

丹下健三

建築概要

ここでは当時被爆された方のお名前やお写真を公開しています。設計は「丹下健三・都市・建築設計研究所」によるものです。「平和祈念・死没者追悼空間」は円上に12の柱が並び、中央の水盤は、原爆が投下された時刻、「8時15分」を表しています。

また中心からは360度、原爆が投下された直後の爆心地からのパノラマを見ることができます。

おりづるタワー

基本情報

所在地〒730-0051 広島県広島市中区大手町1-2-1
アクセス「広島駅」から広電で「原爆ドーム前駅」下車(20分)、徒歩1分
開館時間10:00〜19:00(7月から9月は10:00〜20:00)※新型コロナウイルスにより営業時間が変更になっています。
休館日12月31日
入館料大人1700円、中高生900円、小学生700円、4歳以上500円
ホームページhttps://www.orizurutower.jp/

設計者

三分一 博志

建築概要

「おりづるタワー」は1978年、「広島東京海上ビル」としてオープンし、2014年から16年にかけて、三分一博志氏によりおりづるタワーとして改修されました。

建物の耐震性能向上のため、屋上へのアプローチまでに全長450mの回遊スロープを設置し、高さの変化とともに広島の風景を楽しむことができます。最上階の屋外テラスからは広島市の街を一望でき、原爆ドームと平和資料館を上からセットで望むこともできます。

12階のおりづるスクエアでは、おりづるタワーのファサードである「おりづるの壁」に、折りづるを投入することができ、自ら折ったつるがタワーの景観の一部となります。

MISS HIROSHIMA 玉屋 BLD

基本情報

所在地〒730-0035 広島県広島市中区本通5-5(タリーズ広島本通り店)
営業時間7:30〜22:00(金・土曜23時まで、日曜9:00〜22:00
ホームページhttps://map.tullys.co.jp/tullys/detailMap?account=tullys&accmd=0&bid=91

建築概要

玉屋ビルは1階から3階はタリーズコーヒー、4階は理髪店が入居する商業建築です。

建物の特徴は建築の構造材である鉄骨が、斜めに等間隔に交差し、建物全体のファサードとしてデザインされていることです。すると店内に柱が現れずにすみ、内外が開放的な空間となります。

鉄骨の斜材は地震などの横揺れに耐え、そのクロスによってできたひし形をガラス枠として全体的に美しいデザインとなっています。まさに合理的なデザインです。

広島市環境局中工場

基本情報

所在地〒730-0826 広島県広島市中区南吉島1-5-1
アクセス広島駅から広島バス24番「吉島営業所」行き乗車、「南吉島」バス停下車、徒歩約5分
解放時間毎日9:00〜16:30
入館料無料
ホームページhttps://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93/

設計者

谷口吉生

建築概要

「広島市環境局中工場」はゴミ焼却場として、「ニューヨーク近代美術館」を手掛け世界的にも名高い、谷口吉生氏の設計によるものです。焼却工場は南北を貫く「エコリアム」と呼ばれる自由通路によって分断されており、高さ5m、幅4.5mのガラス張りの通路からは目の前にそびえ立つ焼却装置を間近でみることができます。

「吉島」を貫く「吉島通り」の軸線は、丹下先生の平和記念公園から始まり、教え子である谷口さんの工場を貫くように島の先端で終点を迎えるのです。このようにゴミとは、我々が毎日生み出すものであるにもかかわらず、普段は最終的に触れられないものとして、切り離されてきましたが、吉島軸線の終点にあたるこの工場は、逆転の発想でそれらをガラス越しに見届けることができ、最後には、軸線の向こうの世界に埋め立てられていくのです。

このように工場に設けられた自由通路により、工場周辺の広場へのアクセスを可能にしています。