基本情報

所在地〒962-0845 福島県須賀川市中町 4-1
アクセスJR東北本線「須賀川」駅より徒歩20分
「須賀川中町」バス停より徒歩2分
開館時間ホール・交流スペース:9:00〜22:00(月〜土曜日)、
休館日
アクセス

「tette須賀川市民交流センター」は、組織設計事務所と40歳以下の若手建築家の設計を条件に、石本建築事務所と畝森泰行建築設計事務所により、2018年に竣工しました。

東日本大震災で大きな被害を受け、取り壊しとなった「総合福祉センター」の建て替えとして単なる復旧だけでなく、まちの人が集まる未来への新たな創造拠点として、図書館や公民館、生涯学習センター、ミュージアム、店舗などからなる複合型施設となっています。

建物は各階のスラブがずらされながら積層され、思わぬ吹き抜けや隙間空間を生み出しています。

各層のスラブがセットバックしながら配置され、魅力的な建築空間を生み出す

tette通り

建物の敷地は周囲の住宅と入り組んだ複雑な形状をしており、目の前には須賀川駅から伸びる「たいまつ通り」があり、東西方向には高低差があります。1階エントランスはその高低差を利用して「tette通り」と名付けられた斜面で構成され、建物の東西にある入口を結んでいます。

たいまつ通り方(東側)の1階エントランス
ずらされたスラブは三層分の解放的な空間を生み出す

そのため1階エントランスは、周辺街区と連続した抜け道として建物内部に道路を取り込むことで、街の中の新たな街区をなしていることがわかります。

西側エントランス、高低差のあるエントランスは東側入口と坂で結ばれる

tette通りの坂の中腹には2階図書館へとつながるスロープが設置されています。緩やかな勾配は来場者をストレスなく導きます。

外部テラスと屋内テラス

スラブ同士をずらすことで生み出された正面の屋外テラス。ずらされたテラスどうしを階段で結ぶことで、内外関係なく、建物全体を循環するかのに他フロアにアクセスできます。また各屋外テラスに面する半屋内空間はテーブルやキッチンが設置されており、市民が自由に使えよるうになっています。

子供が走り回っていて、公園としての機能を果たす建築
屋内テラスは窓を全開にすることで屋外空間として利用することもできる、まさに呼吸する建築

建物「く」の字の部分の屋外テラスと屋内テラス

建物正面に見える斜めのスロープらしきものとプレイ広場

建物正面の外観からスロープらしきものが見えます。これは実際は階段で、踏面が1530mmとリズミカルに上り下りできる階段となっています。建物正面右の空間は子供たちの遊び場になっており、親御さんも安心して利用できる。

建物正面に見えたスロープらしきか階段、踏面を余裕にもつことで、子供でも安心して上り下りができる
プレイルームを囲うように階段が張り巡らされている

建物内部(3階図書館と吹き抜け)

2階から4階は図書館になっており、2階は児童向けで先程のプレイルームは2階にある。