「金沢海みらい図書館」基本情報

所在地〒920-0341 石川県金沢市寺中町イ1-1
アクセス「金沢海みらい図書館前」バス停より徒歩約3分
開館時間月、火、木、金曜日:10:00~19:00
土、日曜日、祝日:10:00~17:00
休館日水曜日(祝日の場合翌日休館)、特別整理期間(6月第1月曜日〜翌々日、11月の最終月曜日〜翌週の金曜日)、12月29日〜1月4日
HPhttps://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/?page_id=118

柔らかな布のような空間

「金沢海未来図書館」は堀場弘氏と工藤和美氏らによる建築家ユニット、「シーラカンスK&H設計」の設計により、2011年に竣工しました。

外壁は6000個の穴が空いたパンチングウォールで囲まれ、穴にはガラスブロックがはめ込まれています。2階から3階の閲覧室は、高さ12m、45m四方のパンチングウォールに囲まれた巨大なワンルームになっており、25本の柱が屋根を支えています。

高い外見のヴォリュームとは対称的にに、エントランスは低く抑えられています。来場者は、外の環境とは切り離され、空間に対して内向けになり、図書館エントランスにある螺旋状の階段を上ると、高さ12mの1室の巨大な空間がパッと広がります。外見の一面穴だらけの四角いヴォリュームなだけに、一気に柔らかな空間が出現する空間体験は、来場者の期待感を裏切らずに忘れられないほど印象的なものです。

1階エントランス、入口は写真の奥からで、写真手前はトイレやロッカー、交流ホールの入口がある
パンチングウォールが自然光を均等に室内に取り込み、やわなかな空間を生み出す

巨大な室内は、柔らかな自然光が無数の穴から漏れ時折変化します。人工的に演出された、森の木漏れ日にいるかのような空間体験です。四面の壁のパンチングは、壁というよりも布に包まれたかのような非日常的な空間です。

その日の天気や時間帯によって変化する自然光を、無数のガラスブロックが均一に室内に取り込むことで、屋外の変化を感じつつ読書に適した明るさの内部空間を生み出しています。

間接的な柔らかな自然光が無数に広がり、読書に適した環境を生み出す

3階「地域情報フロア」、天井が低いことで2階の大空間よりも、目の前の作業に集中して取り組める