基本情報

所在地〒108-0075 東京都港区港南2-1
乗り入れ路線JR山手線、京浜東北線

高輪ゲートウェイ駅

「高輪ゲートウェイ駅」はJR東日本山手線・京浜東北線の駅として、2020年3月に実施されたダイヤ改正に合わせて品川〜田町駅間に暫定開業しました。山手線に「西日暮里」が開業して以来、実に46年ぶりとなる新駅となります。

設計は隈研吾氏によるもので、2020年3月に竣工しました。駅は地上3階建ての2面4線の島式ホームになっており、1・2番線には山手線、3・4番線には京浜東北線が発着します。2階コンコースには改札口と無人決済のコンビニエンスストア、トイレ、コインロッカーが設けられ、3階は駅全体を眺められるデッキとスターバックスなどがあります。

膜屋根が駅全体を明るくする

駅の特徴といえば、なんといっても開放感のある膜屋根である。日本の折り紙をイメージした屋根は、高さ30mの鉄筋造で、膜を通過する太陽光が駅内を明るくする。これにより昼間の消費電き量を抑えることができる。また駅内の照明にはLEDが使われており、昼間は白色、夕方からは電球色へと変色し、昼夜で異なる駅の雰囲気を体感することができる。そのほか、太陽光パネルや風力発電機の設置することで、「エコステーション」としての実例をアピールする玄関駅となっている。

昼夜で異なる雰囲気の駅舎
開放的な駅舎
わかりやすい駅構内の導線
将来的に品川方に改札口ができる

駅の最新設備

改札機

駅の至る所に最新技術が駆使されている。改札に2台設置されている最新型の改札機は、ICカードの読み取部が斜めになっており、車椅子の人や小さな子供でも簡単にタッチすることができる。またいずれQRコードによる決済も可能になり、日本国内で普及している交通系ICカードを持たない、外国人訪問客にも対応することができる。

一番手前にある四角い緑のカバーが、将来的にQR読み取り部になる

ロボット

駅の至る所でロボットの活躍を見ることができる。

AI案内ロボット
AIサイネージ

他にも移動型の無人掃除ロボットや無人警備・案内・広告ロボットなどがある。

無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」

無人AI 決済システムによる店舗が高輪ゲートウェイ駅に設置されている。店内に複数設置されたカメラが客の動きや手に取った商品を認識し、購入額を自動で精算する仕組みになっている。実際に店舗に入るとまず最初に、ゲートの前でいったん止まり、しばらくするとゲートが開く。買い物カゴや自分のバックに手に取った商品を入れ、最後にレジにて、商品のバーコードを通さずに交通系ICカードをかざすだけで、買い物が完了する。支払いは交通系ICカードのみだが今後は様々な決済方法に対応していくという。

無人店舗TOUCH TO GO
まず店に入り、1人ずつゲートの前で止まる、しばらくするとゲートが開く
商品を手に取った後、奥のレジの前に立ち止まり、ICカードをかざすだけで買い物完了となる、店内のカメラが客の動きで商品を認識するため、自分のバッグに入れながら買い物できる。

鉄道テラスビジョン

明治時代に初めて日本で鉄道が開通されたこの区間。江戸時代には大木戸という都市の入り口に設置された石門があったとされ、日本の玄関口としての高輪を映し出すモニターとなっている。

こだわりのディテール

駅舎の多くに福島県古殿町産・宮城県石巻市産の木材が使われている。駅とは思えないほどの落ち着いた空間が訪問者を出迎える。

左側にロッカー
洗練されたデザイン
トイレに設置されたサイネージミラー、季節によって様々な演出を楽しむことができる
3階のスターバックス、事前注文すればスムーズに商品を受け取れる
運賃表はディスプレイ表示になっていて、交互に日本語/英語表記となる
こだわりの椅子
和のテイストに合わせ、駅名が「明朝体」となっている、原宿駅や渋谷駅でも明朝体の駅名を見ることができる