金沢の建築めぐり/おすすめ有名建築一覧【5選】!!近代建築

金沢に来たら訪れるべき建築一覧をまとめました!!

谷口吉郎・吉生記念金沢建築館

左:エントランス 右上:ホワイエ階段 右下:2階茶室

基本情報

所在地〒921-8033 石川県金沢市寺町5-1-18
アクセス・JR北陸本線、IRいしかわ鉄道「金沢駅」より徒歩35分
・金沢ふらっとバス長町ルート「24 野町広小路バス停」 より徒歩1分
・城下まち周遊バス、北陸鉄道バス「広小路バス停」より徒歩1分
開館時間9:00〜17:00(最終入管は16:30まで)
休館日月曜日(祝日の場合翌日閉館)、12月29日〜1月3日、展示替期間
※詳しい休館日はホームページでご確認ください
入館料一般:310円、高校生以下:無料
ホームページhttps://www.kanazawa-museum.jp/architecture/index.html

設計者

谷口吉生

建築概要

「谷口吉郎・吉生記念館金沢建築館」は、谷口吉生さんの父、吉郎さんがかつて暮らした住まいの跡地に建てられ、設計は「ニューヨーク近代美術館」を手がけたことで名高い息子の谷口吉生さんによってなされました。

構造は石に覆われた鉄筋コンクリート造(RC造)と道路側に面したガラス張りの鉄筋造(S造)によって構成されており、石のRC造は外気から展示室を守る仕組みになっています。

正面の通りに向けられた、低い庇やは縁側のような外との関係性を築いており、軒高も周囲の景観と調和させるために低めに抑えられています。

常設展示室の広間と和室は、吉郎さんが設計した迎賓館赤坂離宮和風別館の「游心亭」を忠実に再現したものです。軒下に座ると、水面がなす絶対的な水平面上に金沢の風景が広がり、季節ごとに天気や時間帯のうつり変わりによる変化を感じることができます。

金沢海みらい図書館

左:2階開架書棚 右上:3階開架書棚 右下:図書館全体

基本情報

所在地〒920-0341 石川県金沢市寺中町イ1-1
アクセス北陸鉄道バス停留所 「金沢海みらい図書館前」バス停より徒歩1分
開館時間・10:00〜19:00(月、火、木、金曜日)
・10:00〜17:00(土、日曜、祝日)
休館日水曜日
ホームページhttps://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/

設計者

堀場弘+工藤和美/シーラカンスK&H

建築概要

約45m×45mの平面に、高さ約12mの空間を25本の柱が支えた巨大な空間となっており、「パンチングウオール」と呼ばれる、無数の水玉模様の穴があけられた壁に四面取り囲まれています。

「パンチングウオール」はその無数の穴から、外の光の変化を内部空間に落とし込み、図書館内部は木漏れみの下で本を読めるような空間になっています。

通常の建物では体験できない非日常的で新しい空間です。

金沢市立玉川図書館金沢市立玉川図書館

基本情報

所在地〒920-0863 金沢市玉川町2-20
アクセス・北陸鉄道バス停留所「南町・尾山神社」「武蔵ヶ辻・近江町市場」バス停より徒歩5分
・かなざわフラットバス (長町ルート)「こども図書館」「玉川図書館」バス停より徒歩1分
開館時間・10:00〜19:00(火曜日〜金曜日)
・10:00~17:00(土曜日、日曜日、祝日)
休館日月曜日(祝日の場合翌閉館)、12月29日〜1月4日
ホームページhttps://www.lib.kanazawa.ishikawa.jp/?page_id=113

設計者

谷口吉郎、谷口吉生

建築概要

「金沢市立玉川図書館金沢市立玉川図書館」は谷口吉郎・吉生親子が共同で設計した最初で最後の建築です。

谷口親子の建物は、旧石川県庁舎や国会議事堂を設計したことでで有名な矢橋賢吉氏が設計した「旧専売公社金沢工場」の隣に建ち、現在でも旧専売公社金沢工場は玉川図書館別館の「近世資料館」として使われています。

のちに新しく建てられた谷口さんらの建物は、L字の配置をした既存の建物の空白のスペースに建てることで、両建物の間に生まれる隙間が、玉川公園と連続的な中庭空間を生み出しています。

さらに円弧上に湾曲した二層分のカーテンウオールが、中庭との図書館内部との一体感のある連続的な関係性を築いています。

後から建設された谷口さんらの建物は、既存の良好な環境を損ねることなく、その場所に付加的に”図書館の場”を提供したに過ぎない”空気のような建築”なのです。

21世紀美術館

左:地下1階吹き抜け 右上:チケット売り場付近 右下:展示室

基本情報

所在地〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
アクセス・路線バス「香林坊(アトリオ前)バス停」より徒歩約5分
・まちバス「金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口)バス停」下車すぐ
・城下まち金沢周遊バス「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)バス停」下車すぐ
開館時間・展覧会ゾーン10:00~18:00(金、土曜日は20:00まで)
・交流ゾーン 9:00~22:00 
休館日・展覧会ゾーン:月曜日(祝日の場合翌日閉館)、年末年始
・交流ゾーン:年末年始 
※各施設の休室日は展覧会ゾーンに準じます
入館料建物への入館(交流ゾーン)は無料、展覧会ゾーンへの入場は展覧会観覧券(有料)が必要です。 
一般:450円、大学生:310円、高校生以下:無料、65歳以上:360円
ホームページhttps://www.kanazawa21.jp/

設計者

SANAA(瀬島和世+西沢立衛)

建築概要

建物の特徴は、円形のガラスの中に展示室や市民のギャラリー、事務室などの箱が配置されています。

これは周囲を円形のガラス張りで囲うことで、どの方向から見ても同じ正面が見え、従来の建物の「エントランス」という考えをなくすことに成功しています。

建物の内外といった表裏を無くし、概念的に全方向から周囲の街との連続的な関係性を築くとで、周囲の街に対して開かれた建築となっています。

また円の中に配置された箱は、街路のような通路を形成しており、端から端を見通せる通路が5つできるように配置されていいます。

すると建物の正面に立つことで、ガラス越しに向こう側の街の様子を見渡せることができるようになり、箱の配置によってできた通路があたかも金沢の街路として街の一部を成しているということがわかります。

つまり「21世紀美術館」は単なる従来の美術館としての機能だけでなく、街に開けた、ひとびとの集会所としての役割を果たしています。

美術館からの街路が周囲の街に延長され、街に溶け込む建築

金沢文芸館

左:ファサード 右1階内観

基本情報

所在地〒920-0902 石川県金沢市尾張町1-7-10
アクセス・下町金沢周遊バス「橋場町金城楼前」バス停より徒歩1分
・金沢ふらっとバス「町民文化館」バス停より徒歩5分
開館時間10:00〜18:00(最終入館は17:30)
休館日火曜日(祝日の場合翌日閉館)、12月29日〜1月3日
入館料一般:100円、高校生以下:無料
ホームページhttps://www.kanazawa-museum.jp/bungei/

建築概要

建物は金沢旧市内にほとんどなくなった昭和初期のもので、元は銀行だったものを、金沢を舞台に描かれた五木寛之はじめとする作品を展示する文芸館として2005年に改装されました。

当時からの面影をしっかりと残し、簡略化された疑ルネサンス様式の建築でファサードを縦に1:2にフーズとコニーすからなる水平の突帯で上下2層に分かれいるのが特徴です

正面玄関はイニオニア式角柱付け柱を左右対象に配置した建築意匠です。